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幻想科学物語

第12章 Z=11 作戦会議





千空の作戦内容の説明を終えたあと---------


「千空、ルーチェ、あんたらのリリアン利用して司軍寝返らせよう作戦、悪くないよ。ただね、問題は山積みだ。それはあんたらもわかってんね?」


「あぁ、そうだな。今のままじゃ偽ってバレんだろーな。」


二人の会話をきいて、レコードの声は完璧にコピーしたのに、と不貞腐れていると、ゲンがまぁまぁ、と宥めた。


「ルーチェいいかい、あんたの声だけ聞けば確かにリリアン・ワインバーグだ。ただ、訛りやら質やらはお綺麗な英語で違和感しか感じさせない。こっちにはただでさえ聴力がすごいヤツがいるんだ。」


「聴力すごいやつ??」


「あぁ、羽京っていうんだけど、自衛隊のソナーマンやってたやつだよ。そいつは司の側近みたいなもんだよ。そいつの耳を誤魔化すには鍛錬がいる。」


それを聞いてルーチェはゲンナリし、千空たちに助けてくれ、とヘルプ視線を送る。
千空は、はぁ、とため息をついて口をひらき、ゲンに交渉するように指示を出す。


ゲンはようやく出番が出てきたと嬉しそうにマイクの傍に行き、ニッキーちゃんおひさぁ、と言う。


「ニッキーちゃん、実はね、ルーチェちゃん側にも問題があるのよ。
魔導力、という問題が。それにね、ルーチェちゃんはお医者さんという役割も担ってるの。」


「あぁ、つまり継続的にあるいは毎日使うことは出来ない、ということか。」


「そーなの。でね、一応俺も声帯模写は出来るし?ここはこう、2人で特訓なんてどーかな?って。」


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