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幻想科学物語

第12章 Z=11 作戦会議






「私はアンタに救われたんだ。こんなゴツイあたしの学生生活がアンタに救われたんだよ。リリアンにならいくらでも手を貸すよ。でも、誰かがリリアン・ワインバーグを語っているなら、殺すよ?」


ルーチェはその言葉をきいて、眉をぴくりと動かす。
そして後ろを振り向き、2人にどうしたらいいかと、目線を送るが、発案者2名は固まっていた。


ルーチェは即座に防音魔導をかけ、2人に話しかける。


「これ、どーするの?わたし、殺される?」


「てめぇの声帯模写でも誤魔化されねぇ、っつーことはガチモンのファンだな。メンタリスト、どーする。」


「どーもこーも。このまま会話続けるしか無いでしょ。とりあえず、相手の要望を聞いて。」


ルーチェはこくりと頷き、防音魔導を解く。
そして、再び英語でスピーカーに語りかけた。


「どうしたら、信じてくれる?」


「私の質問に答えて欲しい。これまでのCDの総売上は?」


ルーチェは再び後ろを見る。千空はなにやら考えだし、ゲンはガタガタと震えるだけであった、


暫くして、答えが出たのか、千空がルーチェに、答えを耳打ちし、分かったと頷き、また通話を開始する。


「だいぶ前に5000万枚突破の記念パーティーはやったけど、今CDはもう主力じゃないから覚えてないの。ごめんね。」


「じゃ、最後にもう一つだけ。この数字が言えたら信じるよ。
スリーサイズを教えて欲しい!」


ルーチェはそっと防音魔導をかけ、受話器をおき、後ろに控えているであろう2人の方を向いた。


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