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幻想科学物語

第12章 Z=11 作戦会議






バンッバンッ!バンッ!


「今だ!逆サイド!」


スイッチを入れて爆発音をけたたましく鳴らすと、千空が叫ぶ。
それを合図に運搬チームがかけ出すように出発した。


千空たちもあらかじめ決めておいたほむら捕獲作戦のポイントに向かっていく。


到着すると、みんなそれぞれ近くの茂みに潜む。
ルーチェはスティックを展開し、臨戦態勢へと入った。


暫くすると、風を切る音、草木が揺れる音がルーチェの耳へとはいる。
千空にもう少しでこちらにくる、と言うと、千空もガサゴソと準備を初めた。


そして、ほむらがポイントの外に見えると千空はかけだし、何かをほむらの前に投げ出した。


「ふへへ、気になんだろ。目ん玉ひんむいてじーっくり見ていいぞ。科学のびっくりドッキリアイテムレベル2、閃光玉、だ。」


そういうと、千空がスイッチをおすと周りが輝き出し、ほむらは身を丸めた。


ルーチェはすかさず、暗闇の魔導でみんなの視界を遮り光からほむら以外を守る。


バランスを崩したのかほむらはそのまま着地。その着地音と同時にルーチェは呪文を唱えた。


「コンクリーシア」


そう唱えるとすかさずほむらの手足が凍りつく。ルーチェはすかさずほむらの身柄を押さえ込み、身体検査を行った。


「…母様のエレメント石はない。武器もなさそう。」


「そんなら安心だな。ほむら、てめぇは牢屋に逆戻りだ。ま、せいぜい大人しくしてろよな。」


千空が不敵に笑うと悔しそうに顔をゆがめるほむら。
ルーチェはほむらの体を縛りあげると、手足の氷を溶かしてコクヨウに身柄をあずけた。


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