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幻想科学物語

第12章 Z=11 作戦会議






ある朝、ケータイを運ぶ作戦ケータイ運搬作戦の第1歩、逃げ出したほむらを捕らえるための作戦準備が行われた。


「ケータイ運搬係はマグマ、クロム、案内人にゲン、護衛にルーチェだ。ただし、ルーチェは後からてめぇらと合流だ。作戦内容は至ってシンプル、爆破音炸裂させている間に運搬チーム3人で出発する。」


「あん?んなもん、どーやって合流すんだよ。」


マグマはルーチェの方を見て指さす。
他の3人も、魔導士とはいえ、さすがに後から追いつくのは難しい、と思ったのか首を傾げる。


「あぁ、そこは問題ねぇ。ルーチェにはこれを持って追ってもらう。」


そういうとどこからか粉みたいなものを取り出し、その場にパラパラとかける。その後に電球を取り出して粉に照らすとそこが青紫色にひかった。


みんなはこれはなんだ?と首を傾げると、くくっ、と笑った。


「寝ぼけてんじゃねぇぞ。てめぇらも見た事あんだろ。粉は灰重石砕いたもんだ。それを洞窟探検で取れた鉱物を砕いてガラスに貼っつけた紫外線ライトで照らすと痕跡が浮かび上がるっつうことだ。」


「おう、つまりその粉を付けて歩いたあとをルーチェがそのライトもっておっかけりゃ、追いつける、っつうことだな。」


「正解。100億点だ。んで、コハクたちは天文台で待機。こっちに来るほむらを科学王国ギリギリまでひきつける。あとは、俺の科学アイテムとルーチェの魔導でどうにかする。わかったな?」


クロムの回答にくくっと喉を鳴らして作戦を伝える。
みんなは、その作戦に納得し、運搬チームは足に灰重石の粉を塗りつけ、予備の粉をもらう。


そして、持ち場につき、待機した。


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