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幻想科学物語

第12章 Z=11 作戦会議






図書館内での作戦会議が終わり、それぞれ村に戻り、猫じゃらしラーメンの生産やら先制攻撃のもろもろの作戦会議などを行う。


ルーチェも診察などの合間を縫っては手伝うが、不得意な属性を扱うため、疲れているのか顔色がものすごく悪い。


心配したゲンが千空にルーチェを休ませた方がいいと提案すると、ちょうど俺もそう思ってたわ、と答え、ルーチェと一緒に診療所の方まで歩いていった。


診療所につくと、せっかくだから、とお湯を沸かし、お茶の用意をする。そして、そっと防音の呪文を唱えた。


「はい、お茶。」


「あぁ、サンキューな。」


ルーチェから渡されたお茶をずずっとのむ。2人は暫く無言だったが、半分くらい飲み終えた頃にルーチェから話を切り出した。


「科学一筋の純情少年がここまで送ってくれた理由は?」


「ッチなんだ、ばれてやがったか。まどろっこしいのはメンタリストの役目だ。直球で行かせてもらうわ。」


クスッと笑って悪びれもなくいうと、真っ直ぐに真剣な表情でルーチェを捉えるが、ルーチェは相変わらずの無表情で千空を見つめていた。


「ルーチェ、てめぇ、ワープは使えるか?」


「ワープ?瞬間移動とかそういった、類のもの?使える、と思う。図書館内もよくそれで移動してる。」


「あ?なら話ははぇな。それでだ、そのワープは人を連れてできるのか?」


「…ワープ自体は、ここで勉強した。だから人を連れてはまだ怖い。何が起こるかわからない。」


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