第2章 Z=2 来訪者A
クロムの様子をみて、スイカとコハクも恐る恐る口をつける。
「「うぉーー!こんなズルズルと食べれる麺はじめてだ!」はじめてなんなだよ!」
最初は躊躇ってたコハクとスイカだが、2人とも美味しそうにあっという間にズルズルと麺を啜り、具材を食べてスープも食す。
それを見届けたルーチェと千空も、3700年振りのマトモな料理と思い、ズズっと啜る。
しかし、2人とも、1口食べただけで、地面に突っ伏した。
「ま、まともじゃなかった…なんだこのボソボソとした感じにあと引く苦さ……薬膳だと思えば食えるか?なぁルーチェ。」
「そ、そうね……ラーメン、たまに食べてた。けど、こんな苦く、ない。というか、せめて、醤油、ほしい。」
どうやら現代組の二人にとっては、ゲテモノだったらしく、暫く動けないでいた。
ルーチェは千空に水の入った竹筒をわたす。
その後、自分も竹筒から水を口に含み、猫じゃらしの苦味を取るかのようにうがいをし、美味いと絶賛する3人を見る。
3人は濃厚な麺類食べたことない、やら、ツルツルしてて食べやすいんだよーとか、いって感動しながら完食していた。
「千空、これは…」
「あ、あぁ、俺らからしたらゲテモノでも連中にとっては充分神の飯だ。いけるぜぇ、これは。」
千空も口をゆすいだ後、ルーチェに耳打ちする。
どうやら、ラーメン、で何とかマンパワーゲットして、ルーチェは魔導術を使わなくてすみそうだ、と安堵のため息をついた。
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