• テキストサイズ

幻想科学物語

第2章 Z=2 来訪者A





そして現在へと至る訳だが...


「千空ーー!獲物を狩ってきたぞー!」


「おー、サンキュー。それ、捌けるか?」


「ハ!勿論だ。任せておけ。」


コハクはもってた刀でササッと肉を捌きおえると、お湯が張ってある土鍋にいれた。ついでに、もうひとつの土鍋で魚をそのまま煮込む。


煮出しているあいだに、みんなで脱穀した猫じゃらし洗ったり、潰したりする。


潰した猫じゃらしを千空が卵と水、揉みだしを加え、捏ねたあと、包丁で麺状にする。


そのころ、具材から出汁が出ていることを味見して確認し、ルーチェは、ザルで具材を拾う。


残っただし汁で猫じゃらし麺を茹で始める。


「「なんか、美味しそうな匂いがしてきた!」」


コハクたちは、鍋から漂う出汁の香りに、蕩けた表情になり、叫んだ。


千空はフッと笑い、麺の茹でかげんをみて、盛り付けながら話す。


「俺らはなぁ、3700年前、このくっそ美味い科学の飯をなぁ、ラーメン、と呼んでいた!」


5人前そろえると、ルーチェ以外の3人はゴクリとつばを飲み込み、器をもつ。


コハクとスイカは匂いに釣られたが、猫じゃらしと、思うと顔を顰める。


「おぅ?毒味は任せろ!新しいモノに恐れず飛びつくのが妖術使いの生き様だぜ!」


クロムはそう叫び、勢いよく麺をすする。
口に含んだ瞬間、クロムは目を見開き、大声でうめぇ!と叫ぶ。
そして勢いよく食べ進めた。


.
/ 363ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp