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幻想科学物語

第12章 Z=11 作戦会議






千空たちも目の前に現れた、謎の言語を喋る妖精をまじまじと見つめる。


「ルーチェ、これなんだ?小さい、人?そして、なんだ?今の言葉。」


「私も詳しくはわからないけど、この図書館を案内してくれる妖精。いまLINNが話したのはウール語。日本語が喋れないか確認してみる。」


「へぇ、魔導士サマはこんなもんもつくれんのか。すっげぇ唆るじゃねぇか。持ち帰って研究してぇわ。ま、なにいってるかは分かんなかったけどな。」


「千空ちゃん、だめだよ。恐らくルーチェちゃんのご先祖さまが頑張って作ったものなんだから。」


クロムと千空は興奮したようにLINNの体を色んな角度で見た。やがて、分析が終わったのか、LINNはふたたびくちをひらいた。


「サンニンともカクニンがおわりました。Mr.キールからMissルーチェをタクサレタようですね。サンニンとモ、ニュウカンをキョカします。さしあたって、それぞれナマエとイデンシジョウホウをトウロクします。」


「LINNは"キール先生から認められた3人の入館を許可します。そのため、名前と遺伝子情報を登録します"と言った。LINN、あなたは、日本語というか、ウール語以外、喋れる?」


「ニホンゴ?なんですか、それは。」


「OK。登録する時の名前は認識できる?できないなら私が一人一人通訳する。」


「Missルーチェ、やってみます。ジュンバンにトウロクしますので、ナマエだけおしえてください。」


「登録するから並べ、って。英語で自己紹介する感じでお願い。先にクロムから、かな。」


ルーチェがそういうと、3人とも順番にならんで、クロムから入館登録をはじめた。



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