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幻想科学物語

第11章 Z=10 それぞれの贈り物






あれから時が経ち、雪も寒さも少し控えめになってきた頃、ついにケータイが完成し、全員感動にふるえる。


が、千空の作戦か、はたまたただ伝え忘れていただけなのか、ケータイはもう1台いる、という一言で感動していた全員の気持ちが、地獄に突き落とされたような気分になったのはいうまでもなく。


ルーチェがなんとか複製魔導を使いこなし、どうにかもう1台完成させた。


その間にイシガミ村と科学王国の間でテストしようということなり、スピーカーを作ったはいいものの、百物語その14により、千空の父百夜がなにかを残した、ということがわかった。


そして先祖への敬いはどこへやら、墓荒らしをすることになり、コハクが墓標と呼ばれる石を叩き割り、円盤を発見した。


みんなでレコード再生機を作り上げ、円盤を再生をして全てを聞き終え、感動もそこそこに、解散する。


ゲンはルーチェをこっそり呼び出し2人で夜空を見上げていた。


「色々あったけど、メンタル的に大丈夫?まだみんなに話してないんでしょ?お母さんのこと。」


唐突にゲンが話題を振る。もうすぐ司帝国に先制攻撃を仕掛ける。そうなれば親子で戦わなければならない。


ルーチェは、一瞬震えるも、きゅっと腰につけた鍵のチャームをにぎりしめた。


「ゲン、最初は怖かった。母様からの伝言、物騒だったから。でも、みんなでケータイつくって、時にはおこって、時には感謝されて、そんな風に過ごしていたら、いつの間にか怖さはなくなった。」



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