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幻想科学物語

第11章 Z=10 それぞれの贈り物






ルーチェは徐々に火加減を強くするため、魔導力を込める。
暫くすると、1000度を超えたのか、鉄が溶け始めた。


「やったのう!さすがルーチェじゃ。」


「おう?でもよぉ、これだとルーチェの負担でかくねぇか?ずっとキープしているわけだし。」


「ふむ、たしかにな。」


ふーむ、と頭を悩ませる。ルーチェも魔導を解き、炎の玉を消して虫眼鏡をその手にキャッチした。


暫くみんなでどーしたら、やら、バッテリーをつかって、フーフー装置で、とか案を出し合うが、まぁかなり人手がいると結論づけ、また1から思考する。


すると、珍しくルーチェが何かを思いついたのか、はっと、顔をあげた。


「エレメント石…」


「「「「エレメント石?」」」」


ルーチェは、こくりと頷く。硫酸採集の時に千空に渡した"お守り"はエレメント石であること、エレメント石は陣や簡単な文字を石に刻み、必要な時に壊すことなどで、望んだ力を手に入れられる、といった説明をする。


「おう、つまりよぉ、その、魔導陣、やらを高熱に耐えれる石に描いて壊さずに維持できれば、タングステンを温めれる装置ができる、っつうことか?」


「理論上は…。ただ、それに関係する専門知識が無いから、できるのかわからない。」


「は!それは、例の図書館とやらに行ってみんなで探せばわかるのではないか?」


コハクがさも名案、と言わんばかり提案すると、そもそも文字しってる?というルーチェの質問に、文字ってなんだ?、と一同聞き返したことによってルーチェはそこからか、となった。


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