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幻想科学物語

第10章 Z=9 科学の光と叡智の陽






外套を羽織り、外に出てみると、千空とゲン、イシガミ村の人達と顔を合わせた。


「ルーチェちゃん、おっはー。そして、Happy New Year、でいいのかな?」


「Happy New Year。こんな朝からどうしたの?」


村人たちは、ゲンとルーチェが交わした英語の新年の挨拶に?マークを浮かべて首をかしげたが、ルーチェがすぐに気づき、みんなに英語という言語で、明けましておめでとう、と挨拶したんだよ、と説明した。


「いやぁねぇ、ここんところ実験で行き詰まってたでしょー。だから気分転換に初の日の出、でもみようかな?とおもってさ。ルーチェちゃんも、どう?」


初日の出?と今度はルーチェがゲンに聞き返すと、新年に昇る朝日を初日の出と言って、日本では定番のイベントだよ、と伝えた。


ゲンの説明をきくと、朝日を見てなにがたのしいか、と疑問に思うが、子供たちがルーチェも一緒に、とせがむもので、なし崩しに一緒に行くことになった。


「すっかり人気者だね、ルーチェちゃん。普通お医者さんって言うと嫌われるんだけどねぇ。」


「ルーチェはお昼時にたくさんのおはなしを聞かせてくれるんだよ。それに治療を頑張ったら沢山褒めてくれるんだよ。だから子供たちに人気なんだよ。」


それを聞くと、百物語とごっちゃにならないかなぁ、と無意識的に呟くゲン。それにたいして、スイカは大丈夫なんだよ!、と元気よく満面の笑みで答えた。


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