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幻想科学物語

第9章 Z=8 現代科学の灯火






そして、その日の夜-------


千空はコハクに、村の外れの大木に、村人を集めて欲しい、と伝えたところ、日が沈んで雪がチラチラとまってきたころに、みんなを連れてきた。


村人はいったい、なんなのか、と疑問に思いながらコハクに着いてくると、そこには、スパルタ工作チームと、ゲン、がいた。


「千空、準備おーけーじゃよ。」


「うし、なら付けるか。」


千空の合図で、カセキがスイッチをおすと、大木がライトアップされた。


それだけでなく、木々には所々雪だるまや、星の形に切り取られた飾り、などなどで飾られていた。


「「「「はぁ、綺麗!」」」」


「イルミネーション、に星型や雪の飾り、なんだか一気に戻ったみたいだねぇ。現代に。」


「ここまで2ヶ月、結構かかっちゃったねぇ。」


「いや、まぁ、予定通りだ。それに、驚くのははぇぞ。」


千空がそう声をかけると、あかりの色が、赤色や青色、緑などといった色々な色にかわる。


それをみたゲンは、今日はクリスマスか!気づいたように木を見上げた。


「はは、カラバリ豊富なイルミネーションまでつくっちゃって。」


「くくっ、さすがにこのストーンワールドじゃ、んなもん作れねぇよ。まぁ、テストの日が今日になったのは偶然だがな。どこかの特殊能力もちの外国人サマがご丁寧にライトアップしてくれたんだろーよ。」


ゲンは、素直じゃないんだから、と千空をちらっと見たあと、飾り付けられたクリスマスツリーを眼にやきつけた。


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