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幻想科学物語

第9章 Z=8 現代科学の灯火






バッテリーが完成したぞー、と、声がしたとき、コハクとルーチェも水力発電所へと向かった。
完成したバッテリーをみてコハクはすごい!と驚き、ルーチェも現代科学を目にして涙ぐんでいた。


もちろん1番感動していたのは、手回し発電をしていた金狼と銀狼で、もう一生あの大変な作業をしなくていいという事実に歓喜の涙を流していた。


「は!これで戦闘組は訓練に集中できるな。ふたりとも早速訓練だ!いくぞ。」


感情を揺さぶられたおかげか、興奮したコハクが2人の首根っこを掴み訓練場へと消えていった。


「ッチ、しゃぁね。おう、クラフトチーム、休んでねぇで次の工作だ。ルーチェは追加の木材の成型。2人はそれを加工しろ。」


「手伝いたい、けど、コハクが置いていったもの、村に納めてから向かう。それでもいい?」


そういうやいなや、コハクがそのまま置いていった動物たちを指さした。


「問題ねぇ。但し、すぐに戻ってこいよー!」


ルーチェは、こくりと頷いた後、ラビタージュ、と唱える。
動物の死体や、ルーチェが持ってたカゴなどと共に、イシガミ村方面へと飛んでいった。ほんの少し上空を飛び進めるとイシガミ村が見えてきたので、そのまま着地した


村民は目をまん丸くしてルーチェの事を見るも、そういえば魔導使いだった、ということを思い出して、すぐに自分たちの作業に戻る。
ルーチェもコクヨウに軽く挨拶をして、動物たちや、カゴ類を預け、直ぐに科学王国へともどった。



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