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幻想科学物語

第9章 Z=8 現代科学の灯火






「なぁあぁ、十分驚いてるわ。知識ゼロからよくこんなもん作り上げやがったな。クロム、カセキ、ルーチェ、てめぇら3人に百億満点だ!」


その言葉をきいた3人は再びハイタッチをする。
千空はこの水車を見て何かを思いついたのか、さらにニヤッとわらって指示を出す。


「自動わたあめ機とかそんな次元じゃねぇ。コハク、金狼、銀狼は手ぇ空いてる村人に声掛けて手回し発電機の分解だ。そして、ここへ運んでこい。クラフトチームは、俺の指示通りにこれを改造しろ。わかったな。ゲン、てめぇはできた分の金の細糸をはこんでこい。」


そう言って千空は早速地面に設計図を描き出す。
それぞれ、千空の指示通りにうごく。


水車改造工事は、村民総出で行われた。
それはもちろん、安全に配慮して行われたが、当然怪我も付き物で。


ルーチェはある程度、土木作業を終えると、怪我人の救護にまわった。
中には、魔導で回復できないか、と何人かに持ちかけられたが、怪我人相手に体の免疫構造やら、治療の過程などを懇切丁寧に説明した結果、事故やら怪我人はめっきり減った。


その話を隣で聞いてたゲンはルーチェにさり気なーく釘をさしたり、千空にはいいぞもっとやれ、と煽られたり、となんやかんやあったが、村民総出の人海戦術で、千空の描いてた物が完成した。


「くくっ、ギアと水車が出来れば、人力の時代はおしまいだ。燃料いらずの無限装置で自然サマの力を頂く。マンパワーをぶっちぎる、動力の時代だ!」


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