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幻想科学物語

第9章 Z=8 現代科学の灯火






「そうだねぇ。猶予を与えると火薬を量産を初めてしまう。けど、司帝国側も冬備えで相当なマンパワーを裂かれる。それに、加えて科学王国は水上要塞。今攻め込むのは得策じゃない、と考えるね。」


「すげぇな、テメェの声帯模写。」


ゲンは見事な声帯模写で司の声で向こうの考えているであろうことを説明すると、感心したような声でゲンを評価した。


そこへ、クロムとコハクが、千空とルーチェが生きているということがバレてもいいのか?と聞くが、そこは人質だから、大丈夫と答えた。


「?そしたら、この戦にかつ方法は?」


「ククッ、ゲームのルールはいたってシンプルだ。司を先制攻撃でぶちのめす。そん為にケータイを作る。タイムリミットは春だ。てめぇら、せっせと働けよ。まずは木炭作りだ。木材燃やせ!」


おぉー!と手を挙げて、皆それぞれ木材をとりにいったり、燃やしたりと作業に取り組んだ。


千空はルーチェにだけ近づき、こそっと耳打ちをした。


「ルーチェ、実は必要なもんがあるんだが、作れるか?」


「何を作って欲しいの。」


「高火力で酒やみりんを煮詰めたあと、水ぶち込んで糖の結晶をつくってほしい。できるか?」


「まぁそれぐらいなら、火の魔導でなんとかなる、とおもう。量は?」


「あぁ、そんなにはいらねぇかな。瓶半分ぐらいでいい。俺らは違うもんつくってるからよ。」


じゃ、頼んだぞー、手をヒラヒラさせて、みんなの元へと戻る千空。
砂糖なんてなににつかうのか、と疑問に思いながらも、ルーチェは村人数人に声をかけ、村へとむかった。


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