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幻想科学物語

第9章 Z=8 現代科学の灯火






村人はおぉー!と興奮したように驚いたが、銀狼が珍しく手を挙げて質問する。


「内通者って誰がいるの?」


「あぁ?とっくにいんだろーが。大樹&杠がなぁ。」


そういうと、ゲンとクロムは、そんなものいたっけ?と顔を見合わせる。千空は科学倉庫にそびえ立つ、旗を見上げた。
2人も千空に釣られるように、その旗を見上げるとなにかを思い出したかのように、あ、なるほど!と顔を見合わせる。


千空は科学の旗から視線をうつし、村人にそこの看板に紙を貼っつけるように指示をだした。記録者の子供に貼り付けた紙に、自分の言う通りにロードマップを描くように、と伝えると、次々と科学の絵が絵が描かれた。


その光景にカセキとクロムは、興奮したようにおぉーー!完成はまだか、という。


「あのねぇ、君らしらないから言えるけど、有り得ないもの山盛りよ?このロードマップ。」


「そもそもプラスチックなんてどーやって作るのよ…」


現代組2人の呆れた一言は千空のククッと、喉を鳴らす声によってかき消された。


「ありえなかねぇよ。どんだけ遠くに見えようが、ルールを手繰り寄せば100億パーセントゴールにつく。それが科学だ!」


もはや、なにをいっても作る気満々なのだろう。
2人はため息をついたあと、仕方ないか、と諦めてこの後の地獄の作業を覚悟した。


「あー、でもあんまりのんびり作ってられねぇな。タイムリミットは数ヶ月、といったところか。どう見る、メンタリスト。」


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