• テキストサイズ

幻想科学物語

第9章 Z=8 現代科学の灯火






村民側はケータイ?と頭の上にクエスチョンマークを載せたように聞き返すが、ゲンとルーチェはまたしても顔を青くして、固まっていた。


((馬鹿じゃないの、とんでもないこと言い出したよ、この人。))


そこへ、予想もしない来客が大声で聞き返す。


「け、ーたい?なんじゃそりゃ。魚か?」


「あぁ、マグマか。ちょうどいいところに。村人の力が必要だ。いますぐ集めてくれ。」


お、おう、と指示されたとおり、マグマは村の方へと引き返す。
千空はそろってから説明する、現代組、ふたりとも準備手伝え、とだけいって、ラボの中に引きこもる。


そして現代組でなにやら、準備をしている所に、ざわざわと村人たちが集まった。
マグマは中にいる千空たちに声をかける。


「おう、集めてきたぞー。」


「あー、サンキューな。うし、説明スっか。」


そう言ってざわざわと騒いでいる村民たちの前に立ち、前置きもそこそこにケータイを作ること、ケータイとはと、説明しはじめた。


が、村人たちは、なにやら上手く理解できなかったのか、クロムとカセキ以外はどよどよと騒いでいた。
話を進めてぇんだが、と耳に小指を突っ込んで村民たちに声をかけるとまっさきにコハクが手を挙げた。


「千空、その、ケータイ、とやらが武器になるのか?」


「なりまくるわ!通信が戦力差をひっくり返す。例えば内通者がケータイを使ってリアルタイムに情報をたれながすとだなぁ、あら不思議。
敵の弱点が一気にわかる。そこを狙って攻め込むことも出来る。司帝国無血開城すら夢じゃねぇ。」

.
/ 363ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp