第9章 Z=8 現代科学の灯火
○ちょっとした小話
・魔導士の村でのイベント事について
地球に移民したての頃は、村人だけでパーティやお祝いごとなどを行っていた。
規模は小さくとも、黄金時代の社交界の記憶が新しいうちはわざわざホールを作り、そこで舞踏会なども開催されていた。
やがて時代とともに、自然と地球人と交流を持つことが増えた村人たちは、当日は地球人と共にイベント行事を楽しみ、村人たちだけのパーティは翌日かその前に行われていたため、イベント1回につき2度楽しんでいた。
余談ではあるが、現代へと時代が進むにつれて人間界で廃れていった舞踏会だが、村ではなぜか廃れず、村人たちは社交ダンスのレッスンが魔導の授業の前の準備運動として行われていた。
ちなみに、最初はデビュタントもあったが、これはさすがに女性だけ成人のお披露目をするのはいかなるものかと言う意見で、年に一度、成人を迎える子供たちのために成人式という形にかわり、夕方から成人を祝う会、と銘打った舞踏会、つまり強制お見合いが開催された。
ちなみに、ルーチェはこのときチェコにいたためぶっちを決め込んでいたが、シーラが魔導使いまくって村に強制連行し、渋々参加するも、村長の挨拶が終わるとすぐに帰宅する、という苦い思い出がある。
ルーチェ「その当の本人は、ぶっちして日本人とデート楽しんでたくせに。え?証拠?数千年前に置いてきましたよ…」