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幻想科学物語

第8章 Z=7 科学と魔導の融合






その夜、ルーチェはひとり、見慣れた場所にたっていた。


「ここは、村??私が育った、場所。」


ルーチェは辺りを見回して他に誰かいないか探す。
が、目に入るものは、クロ色に染まった建物ばかりだった。


このまま立ち尽くしても仕方がない、と思い慎重に歩き出す。


少し歩くと、光景がかわった。今度は真っ白な空間。
何も無い空間で、ペンダントを握りしめようとするが、そこに自身のペンダントはなく、ゲンから預かった鍵の形のペンダントだけ首に付けられていた。


「えっと、夢、だよね?」


「ここは夢の中であり、あの世への入口ですよ、ルゥルゥ。」


ルゥルゥという呼び方、背後から聞こえた耳にまとわりつくけどどこか優しい声、そのふたつだけで、誰なのかすぐにわかった。


ルーチェはゆっくりと後ろを振り返る。


「母様…」


「ルゥルゥ、これが母としてあなたと接する最後の時間です。次に会う時はきっと、宵闇に染まった私と戦うことになります。」


「母様!」


ルーチェは、シーラの方へ手を伸ばすも、その手はすり抜けた。
これはきっと分身かなにかなのだろう。だが、ルーチェは掠めた瞬間に母の温もりのようなものを感じた。


シーラはルーチェの頬に手を添え、険しい顔つきで語りかける。


「ルゥルゥ、今のあなたの力では太刀打ちできません。あなたにあずけた"鍵"がきっと役立つでしょう。」


「鍵って、あ、そういえば、これはどこの鍵?」


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