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幻想科学物語

第2章 Z=2 来訪者A





科学王国の拠点についた一行。
そこから千空の指示で、手早く軽量され、あっという間に鉄を作るための準備がおわった。


「千空、この粉を燃やすと鉄になるの?」


「あぁ。だがな、製鉄に必要な温度は1500℃。木燃やした温度はせいぜい700℃ってところだ。」


「全く足りないではないか。どうするんだ?」


「フーフーしまくる。じゃんじゃん酸素を送りまくって温度を700℃から1500℃にバイキルトさせるんだよ。」


そういいながら風を送る装置みたいなものをみんなに渡す。


みんなは、これなら楽そうだな、とか行けるぞ、と言ってる中、
ルーチェは1人葛藤してた。


(魔導、つかう?これで温度700から1500にあげる?
無理無理!みんなしぬ。)


先生との約束を破ることとみんなの体力を天秤にかける。
無理難題すぎる、とも思い頭を抱えて考え込む。


千空たちはルーチェの様子をみて不思議そうに見みまもる。
考えることなんかあっただろうか?とみんなしてかんがえる。


「おい、ルーチェ、なにぼさっとしてる。
さっさとやるぞ。」


「う、うん。」


痺れを切らした千空の声に、一旦は魔導を使うのをやめるとの結論に至る。
そして、自分のポジションにつき、地獄の酸素を送り込む作業にとりかかった。


(きついきついきついきつい。)


みんなは叫び声を上げながらやってるところ、ルーチェは表情を崩さず、だが、心の中で叫んでいた。



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