第8章 Z=7 科学と魔導の融合
「ルーチェちゃん、お母さんのこと大好きなんだね。」
「なんで、そう思うの?」
「俺は魔導とかわかんないけど、その石はきっとシーラちゃんが魔力かなにかを込めた石、でしょ?それを惜しみなく握ってるんだもの。わかるよ。」
ルーチェはゲンの発言に少し嫌そうに反応するも、内心ではまぁ間違ってない、敬愛してた、と呟く。
そして、シーラのことを、ぽつりぽつり、と話し始めた。
「母様は正直過保護な母親、だったと思う。シングルで、学校の教師、魔導士の村の治安部隊の副隊長、この2つの職を難なくこなしてた。それなのに、ご飯は毎食絶対手料理、怪我をすれば大袈裟に心配して。村の人たちから煙たがらてる時も、なんとか溶け込めるようにイベントとか連れ回されたっけ。」
ルーチェは、最初は無気力だったが、だんだん声に震えが宿ってきた。
ゲンはただ、頷くこともせず、かといって否定もせず、ただルーチェの方を向いて耳を傾けてた。
「留学するって言った時も、過剰なほどいろいろ持たされたり、日用品をおくってきた。卒論や試験のために徹夜してるっていったら、わざわざ休みとってスケジュール管理された。そんな過保護すぎるもところにイラついたり、反抗したりしたこともある。」
けれど、そんな母様のことを敬愛していた-------
そう小さな唇から紡がれる頃には、ルーチェのスカートは涙まみれになっていた。
そういいきったルーチェのことを黙って見つめてたが、ふと優しく微笑んで言葉をかける。
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