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幻想科学物語

第8章 Z=7 科学と魔導の融合





「母様も、きっと同じことをした。人質を容易には殺さない。」


「そうでしょうか?ついこの前、シーラ君が使えない人に容赦なく追い詰めていたところ、見かけましたけど?」


「そんな言葉、信じない。母様は、常々いっていた。影で地球を守ってこそ、魔導士としてのあるべき姿、だと。人に危害を加えてはいけない、と。」


ルーチェは咄嗟に力を入れたのだろう、盾代わりとなっている魔導陣がピンクの光をおびて輝きだし、氷月を押しのけた。


氷月は、少し呻いたが、すぐに起き上がり、ルーチェをみつめる。


「ふ、力はちゃんとしてますね。これは1度帰って部隊を編成していくべきでしょう。ここは引きます。いきますよ。死にたいのなら話は別つですけどね?」


そういって再び森の中へときえていく、氷月の部隊。
最後に旅立つ前に、と氷月は振り返った。


「ルーチェ君、シーラ君はもはや以前のシーラ君ではないでしょう。今の君の実力では確実に負けるどころか、死ぬでしょうね。大人しく司帝国の軍門にくだり、親子で司くんに従うことをオススメします。」


そういってみんなの方へと続いていった。
みんなは氷月の姿や気配が完全に見えなくなったことを確認して、勝利の雄叫びをあげた。


だが、現代組の千空、ゲン、ルーチェは手放しでは喜べず、険しい顔つきのままだった。


「ルーチェ、さっきの氷月の言葉だが。」


「あらかた、予想はついていた。恐らく優しかった話の通じる母様はもう居ない。」


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