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幻想科学物語

第8章 Z=7 科学と魔導の融合






名前を呼ばれたルーチェは目の前の女の子が司帝国側だと判断した。
ルーチェは無表情のまま、女の子に問いかける。


「だったら?松明の炎で私を仕留めることはできない。」


「別に、あなたを殺せと言われたわけではない。目的は別。」


「……村を燃やす気、ね。させない。」


そういって、ルーチェは短剣をもって女の子にせまり、腕めがけて短剣を振り下ろす。
女の子はそれを後ろにさっとかわし、かろやかなジャンプで屋根の上に降り立つ。


ルーチェもそれを追いかけるように、屋根の上に降り立つが、女の子はその速さを超えて次々と逃げる。


(くっ、追いつけない。速すぎる。)


(ふ、あの女の教えの通り。体術戦に持ち込めばこっちの勝ち。)


ルーチェは短剣を構えて攻撃しては避けられ、を繰り返される。
女の子の方も軽々しく避けては逃げていた。


暫くそんな攻防が続いてたが、埒が明かないと思ったルーチェは、ついにスティックに持ち替え、空に向けて呪文を唱える。


「レイン、アクア、イリュージア・ウェーバー」


そう唱えると、海から水が集まり、空からは雨が降り注ぐことで、村の土地はぬかるんだ。


「!?」


さすがの女の子も、ぬかるみに足を取られたのか、身動きができなくなる。ついでに松明の火もきえ、もはや、何もなせずにいた。


ルーチェはしっかり足場を魔導陣でつくり、身動きが取れない女の子の方へ飛びかかり、押さえつけ、短剣を突きつける。


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