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幻想科学物語

第8章 Z=7 科学と魔導の融合






ふぅと息をつき、崖の近くに座って外の様子を見守る。


(なにも変化はない。橋の方は千空たちに任せておいていいだろう。とりあえずは…)


そんな、こんな考えていると、ふと隣に転がってくる何かを感じ取る。
いつの間にかスイカがルーチェの隣に転がってきていた。


「スイカ、どうしたの?家にいないとだめ。」


「スイカはね、お祈りすることしかできないんだよ。今も橋の方でみんなが戦っている。ルーチェも村のために細工をしてくれたんだよ。だから、せめて、ルーチェの近くで見守りたいんだよ。」


スイカの言葉に少し顔を緩ませる。
そして、そこまで自分たちのことを考えてくれたスイカの頭を画面越しに撫でると、スイカも嬉しかったのか笑顔になった。


「スイカは十分お役にたっている。だから決戦が終わるまではお家にいてね。」


ルーチェが優しく微笑みながらスイカにそういうと、わかったんだよ!といって自分の家の方へ転がっていく。
そんなスイカを見届けてから、ルーチェは再び海の方へ視線を移す。


(そう、やはり、氷月とやらは、用意周到ね。)


ルーチェは海の方、波が不自然に荒れている方をみつめる。
恐らく人が泳いでこちらに向かっているのだろう。ただそれだけなら問題なかった。問題なのは、そこから感じる力、だ。


(エレメント石、それも母様、いやちがう、これは宵闇のちから!!!)


ルーチェはスティックを握りしめ、結界の外へと飛び出した。


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