第7章 Z=6 医者と魔導士と科学者と
ターコイズはやれやれ、と頭を抱えたが、宴の準備があるのかジャスパーに、ほらもういくよ、といって促す。
数歩歩いたあとになにか伝え忘れたことがあったのか、ゲンの方を振り向く。
「ゲン、だったね?」
「うん、そうだよぉ。どうしたの?」
「ルーチェのこと、しっかり見張っておきなよ?さっきの見る限り、ありゃとんでもなく抜けてるところがあるね。」
そういって、踵を返し、橋を渡っていった。
ゲンは一瞬ターコイズに何を言われているのか、とぽかんとするが、すぐに先程のルーチェの行動を見て警告しているのだとわかった。
そして宴でもやらかすのでは?と不安になったからそう声をかけたのだろう、と結論づけた。
「勘弁してよねぇ。ルーチェちゃんの年齢知らないけど、医師免許もってるなら俺より年上なんだからさぁ。」
「うん、24歳。」
「そうかそうか、24……ってえぇええぇ、ルーチェちゃんいつの間に。」
ゲンはルーチェが隣いたことに気づかなかったのか、驚き悲鳴をあげた。それを、不思議に思ったのか、こてん、と首を傾げた。
「いつのまに、ってさっき。」
「うそ。全然気づかなかった。てか、ルーチェちゃん24歳なの?ジーマーで?」
「うん。」
嘘でしょ、とまじまじと白シャツと藍色のスカートに身を包んだルーチェのことを見る。
顔立ちはたしかに大人びたような雰囲気だが、身長のせいか、高校生か大学生にしか見えない。
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