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幻想科学物語

第7章 Z=6 医者と魔導士と科学者と






「シーラちゃんは生きている。伝言を預かっているよ。」


「伝言…母様はなんて?」


ゲンはルーチェに近寄り、頭を撫でる。
ルーチェはいきなりのゲンの行動に戸惑い、は?と間抜けな声をだした。


ゲンは暫く無言で頭を撫でたあと、ルーチェの目を真っ直ぐに見つめ、重たそうに口を開いた。


「シーラちゃんは、もし、自分を助けに来るなら、自分を殺す覚悟でこい、と言っていた。」


「え、な、なにそれ。どういうこと…」


ルーチェは暫く固まった。母様を殺す、なんて。
戦闘でも、追い詰めるだけで生かしておけばいい、とそう考えていた。
それが、殺す、だなんて、とショックを受けたのか、固まったままだった。


ゲンは、固まったままショックを受けてるルーチェにシーラの言葉を続けた。


「俺も詳しく聞いたわけじゃない。機会は1回しか無かったからね。
その時に言っていたのは、闇に飲まれて夜は記憶が無い、昼間は自我を保てているけど、それも時間の問題、ってことぐらいかな。」


「夜は、記憶がなくて……それで、自我を保てるのも時間の問題………まさか!」


ルーチェは過去に母から聞かされた宵闇の魔導術の話を思い出した。
宵闇の魔導士と誓約をかわすか、宵闇の魔導力を植え付けるかのどちらかで、自身と同じ力が使えるようになる、と。


ただし、魂は闇に飲まれるため、自我が保てず下手したら宵闇の魔導士の生きる屍になる、という話だ。



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