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幻想科学物語

第7章 Z=6 医者と魔導士と科学者と






「そこまで言われたら、断れない。あらためて、よろしく。」


そういってみんなの方に握手を求めるように右手を差し出した。
そうして、その場にいたルリ以外は宜しく、とルーチェの手を取り、握手を交わした。


「はぁ、あんたを村に置くのはいいけど、今度落ち着いたら村のみんなに自己紹介しな。あたしらはここで大体の名前と性別がわかったけど、村人たちはあんたのこと男だと思ってるからね。」


ターコイズは困り顔になりながら、ルーチェに助言する。
ルーチェもそこはいづれちゃんとしなくてはいけない、と思ってたのかこくりと頷いた。


その日はもう遅かったこと、ルリを放置して長々と話し込んでいたことに気づき、ルーチェとコクヨウ以外はそれぞれ、自分の寝床やラボに戻り、追加のサルファ剤を作成した。


数日はルーチェの甲斐甲斐しい看病と、診察、そして、サルファ剤の投与を続けた。
ルリも最初は家族以外にあられも無い姿を見られるのは抵抗があったのか、断っていたが、ルーチェが女性と知り、受け入れた。


看病されてる行くうちに、御前試合終了後の診察での出来事を思い出し、時折真っ赤になって寝込む。看病されては恥ずかしくなる、というループを繰り返していた。


そんなある日、コクヨウが見かねてルーチェに話しかける。


「…ルーチェ、そなたはもう少し自覚をもて。」


「??どういうことですか?コクヨウ殿。」


ルーチェは本気でわかってないのか首を傾げながら、ルリの額を拭き取る。コクヨウは、やれやれこの娘の親は何をしておったのじゃ、とため息ついてる姿を見たものがいたとかいなかったとか。


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