第7章 Z=6 医者と魔導士と科学者と
「金狼の回復が早かったのも、君のお陰だ。君がいなければおそらく、ルリ姉を助けるための科学の万能薬も完成できたかどうか。去ることはない。これからも共に歩もうでは無いか。」
「おうよ。ルーチェ。おめぇの妖術、すげぇぞ。」
「おっほー!ワシみたいな年寄りに丁寧に接してくれるのはルーチェしかいないんじゃよ。」
ルーチェはみんなの言葉に胸を締め付けられる。
嬉しいという感情と、また失ったら、という恐怖が入りまじる。
「みなもこういってくれてるし、父上たちもきっと受け入れてくれる。ルーチェきみも立派な科学王国民だ。だから、どうか去らないでほしい。」
コハクの熱烈な告白に思わず顔を赤らめる。
コハクの方は無自覚なのか、至って冷静、というよりルーチェがいなくなる事ですこし寂しく感じているようだった。
そこへ千空が頭をポリポリかきながら割って入る。
「あー、コハクのあつーい告白の最中申し訳ねぇが、てめぇの目的のためには俺らの科学の力も必要なんじゃねぇか?それならここで村ごと手を組んだほうが合理的だ。ちがうか?」
「…ちがわない。」
「んなら、決まりだな。もう二度と出ていくなんていうんじゃねぇぞ。この前もいったが、てめぇの力も必要なんだ。たっぷり働いてもらうぞ。」
「出たよ、千空のゲス発言。もうちっと、口説くとかそういうのないんか?」
「クロム、君が言えたことでは無いと思うが、言わんとしてることはわかる。」
千空のいつものゲス発言に3人はまたしても引いていた。
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