• テキストサイズ

幻想科学物語

第7章 Z=6 医者と魔導士と科学者と






コハクの信念強い瞳にコクヨウは動揺する。
そして、クロムたちも、うんうんと頷いた。その様子にジャスパー、ターコイズ、コクヨウは何も言えなくなり、黙り込む。


少し時間が過ぎただろうか、暫くしてコクヨウが口を開いた。


「コハクたちがいうなら貴様ら2人を信じる。ただし、回復しなかったらわかってんだろーな?妖術使い共。」


「あぁ、それで充分だ。あと、妖術使いはルーチェだけな。」


さらっとルーチェの正体を暴露する千空。
ルーチェは、諦めたのかそれとも、先程首を絞められて力が入らないのか、はぁとため息をつくだけだった。


コクヨウはルーチェをまじまじとみつめる。

「な!ひとめみた時から不思議な者だと思っていたが、貴様はやはり。
金狼たちから少し話は聞いていたが実際にいたとは驚きだ。」


「騙しててすまない。出て行けと言うなら出ていく。元々ルリの治療を終えたら去る予定。」


ルーチェの弱々しい一言を聞いて、周りは絶句した。
もはや、ルーチェも科学王国民の1人として認識していたのに、ルリの治療がおわったら出ていく、といったのだ。


千空ははぁ、とため息をつきながらルーチェに向き直る。


「ルーチェてめぇ、なにぬりぃこといってんだ?」


めずらしく千空がドスの効いた声でルーチェにかたりかけた。ルーチェはその声を聞いても俯いたまま、何も言おうとしない。


「なぁ顔を上げろよ、ルーチェ。みんなの顔をみてみろよ!」


.
/ 363ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp