第6章 Z=5 魔導騎士と科学王国民
千空とコクヨウのいがみ合いが始まってるさなか、村人たちはどっちに着くべきなの、とか、これまた仕切り直し?などとザワザワと騒ぎ出す。
千空はうるせぇな、と言いながら、ゲス顔を浮かべる。
「とりあえずだ、優勝したんだ。酒だ!酒をよこしやがれ。」
「言い方がまさに悪人のそれにしか聞こえないんだが。」
コハクたちが顔をひきつらせている間に、村人たちは酒の入ったカメをを次々と運ぶ。
酒の中身を確認しようと蓋をあける村人。ほかは酒のままだったのか、カメのフタをとじていくが、あるひとつのカメの前でとまる。
「あーこりゃ、だめだ。お酢になってやがる。」
「あ?お酢もいるんだ。これもくれ。」
「え?」
千空はそう声をかけると、酒の品質を一緒に確かめる。
これなら大丈夫とおもって、OKをだしたりしてると、後ろで咳き込む声がきこえた。
「ルリねぇ、大丈夫か!?」
「くっ、おい、ゲン、お医者サマを叩き起してこい。」
「えぇー!どうやって!ヘマタイトちゃん、どうみても気絶してるよ!!」
「あぁ?アイツがクロムの雑魚攻撃如きで気絶するわけねぇだろ。あいつは特別なんだ。起してこい。」
「ひぇえええぇ。おにぃいいぃ。」
と叫びながら、ルーチェの元へといく。
ルーチェとクロムは先程倒れた後、ジャスパーが階段の近くに運んでいた。
ゲンはルーチェの肩をゆさゆさと揺らし、起こそうとするが、起きない。
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