第6章 Z=5 魔導騎士と科学王国民
「さて、ヘマタイト大先生のおかげで、ここからは科学王国民同士のバトルだ。八百長マシマシの御前試合といこうではないか。」
千空がゲス顔でそう宣言する。
その中で銀狼はあることを考えていた。
(八百長マシマシってことは、つまり僕が勝てる見込みもある。僕と千空があたるから、千空はミジンコ体力、ルーチェちゃんとクロムだと、ルーチェちゃんはクロムに勝ちを譲ると思うし、コレぶっちゃけ僕が村長にー。)
「銀狼、もうすぐ試合が始まるぞ。ニヤついてないで、土俵にあがれ。」
コハクはゲス顔をしている銀狼の背中を押す。
おわっと、声を上げ、数歩先の土俵に銀狼はあがった。
「第3試合、千空対銀狼、試合はじめ!」
試合開始の合図がなされると同時に、銀狼はすかさず千空に突きを食らわす。
千空は間一髪のところで避けるが、銀狼の攻撃はやまない。
「銀狼、てめぇ、急にどうした。おめぇは村長になりたいんか?
無駄な体力消費してねぇで、さっさと負けろ。」
「えぇーだって、僕も村長になる見込みあるんでしょー?なら全力で勝たないと。僕が村長になったら、ハーレムし放題、ラーメン食べ放題♪」
と千空を追い詰めながらゲスい発言をしながら、千空に攻撃を仕掛ける。
銀狼のゲスい発言に、村人もさすがにこいつだけは村長にしてはいけない、と意見が一致したのか、余所者頑張れーとか応援をする。
クロムとコハクも応援するが、どうしたもんかと、考え込む。
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