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幻想科学物語

第6章 Z=5 魔導騎士と科学王国民






その笑みに気づいたのか、コハクがルーチェの方をみる。


「ルーチェ、どうかしたのか?」


「ふふっ、せんく〜。ドーピングのお手伝い、する。」


「あぁー、ゲームで言うところの強化魔法とかそんなんしてくれるんなら、おありがてぇわ。金狼とクロムの戦闘力、ぶち上げときゃマグマに勝てる確率あがるしな。けどな、それでおめぇが使い物になんねぇっめなら許可はできない。」


「誰だと思ってる。一応、魔導だけは、村トップ。倒れるわけない。」


そういうと、短く呪文をとなえる。
その場にルーチェの魔力色であるピンクの光が輝きだし、みなを包みこむと直ぐに消えた。


「どう?」


「なんだか、力が湧いてくるようだ。」


「おう、これならマグマに勝てそうな気がするぜ!」


「僕が村長になってしまうかもねぇ。」


「金狼、調子にのるな。材料まで食い散らかして俺が気づかないとでもおもったのか!だが、なにか体の中心から暖かい力がこみあがってくる。」


みなそれぞれに好印象を抱いたようだ。
ルーチェはみんなの反応を見て、微笑む。そして、喉が少しかわいたのか、カフェインドリンクを手に取り、喉に流し込む。


「あっま。」


「ククッ、そりゃそうだ。現代人からしたら、ちぃとはちみつがつぇかもな。ま、カフェインドリンクに強化魔法ときたら益々ドーピングじゃねぇか。」


「次は炭酸きかせたの、ほしい。」


「へいへい、考えとくわ…って!?」



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