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幻想科学物語

第6章 Z=5 魔導騎士と科学王国民






薬の調合をはじめ、千空がとんでもない例えをだしながら薬の解説を行ったため、コハクがキレる寸前でそれをルーチェが止める、といったことはあったが、順調に必要なものはあつまってきた。


あとは、アルコールがらできれば、というところまできた。
一同は目を輝かせ、酒を作るぞー!と意気込む。


「酒?何を言っておる。そんなもの、明日の御前試合で優勝したら、村から飲みきれんほど振る舞われるぞぉ♪」


カセキの言葉にクロムと千空は顔を見合せ頷く。
そして、訓練場をみながら、死んでも明日の御前試合優勝ゲットするぞ!と意気込んだ。


そんなこんなで時間はたち、昼過ぎ------
銀狼から報告があるといい、バトルチームと科学チームがラボにあつまっていた。


銀狼は、ふっふん、ともったいぶってから深呼吸をし、報告をする。


「実はねぇ、ルーチェちゃんと、千空の参加を申し込んできたよぉ!」


「はぁああああぁああああ!?ルーチェはともかく、千空が御前試合に参加する、だとぉ!?」


コハクとスイカは驚き、目を見開いたまま固まり、金狼はいつもながらの銀狼の考え無しの行動に顔色を真っ青にする。


金狼はお構い無しに続けた。


「千空は16歳、ルーチェちゃんは24歳で、未婚だもんねぇ。」


「あぁ、村人じゃなきゃダメなんて決まりはねぇみてぇだからなぁ。」


千空と銀狼は腕をあわせ、ガッツポーズをとる。


スイカとコハクは、ゲス要素が2人を結びつけたなぁ、と呆れた目で二人を見ていた。


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