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幻想科学物語

第5章 Z=4 ガスマスク+シールド>H2SO4






数時間後------------


スイカが村からもどってきて、金狼とコハクはルーチェとともに休息をとっていたころ、千空、クロム、銀狼の3人がもどってきた。


「おかえりなんだよぉー!」


「おぅ!最難関素材、硫酸ゲットォオオォ」


スイカとクロムはハイタッチをして喜ぶ。
コハクはその硫酸という言葉に、自分の姉を治す万能薬を作れると興奮気味だが、クロムが、あのロードマップかんがえろ、ツッコミを入れるとまた沈んだ。


そんなコハクの肩にポンと手を置く、ルーチェ。


「コハク、大丈夫。材料は揃った。ここからは死と隣り合わせの化学実験。」


「し、しと隣り合わせ…」


「なんか、ルーチェも千空みたいになってきてるんだよ。」


ルーチェの声は少し震えており、無表情もあいまってか、千空が悪いことを思いついた時のような雰囲気をかもしだす。
それをきいた銀狼とスイカはルーチェのことを危ない人を見る目でみていた。


「ククッ、違ぇねぇ。素材が揃った今、ロードマップの暗いマスをひとマスずつ光らせていくだけだ。今日で一気に進めるぞ!怒涛のケミカルクッキングだ!唆るじゃねぇか!」


ククッ、と笑いながらたからに宣言する。
その千空の宣言に一同はおー!と拳をあげ、やる気を鼓舞した。


ルーチェは、念の為、と周辺に結界を貼り、薬液が飛び散らないように配慮した。
みんなで手早く材料を外に集め、サルファ剤作りを開始した。


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