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幻想科学物語

第5章 Z=4 ガスマスク+シールド>H2SO4






暫くして、試運転のため、と千空とクロムを呼び、装着してもらう。
2人は装着し、呼吸をしてみると、清々しい清涼感のある空気を感じ、2人とも驚いていた。


「2人とも、大丈夫?」


「あ、あぁ、問題ねぇよ。ここまで綺麗な空気が吸えるとはなぁ。」


「おぅ!まるで山の中にいるみてぇだ。これなら毒ガス特攻から無事かえって来れそうだぜ。」


その答えをきいて、安心したのかほっと、息をつくルーチェ。
上手く発動した事に安堵していたものの、そういえば、とふと銀狼のことを思い出す。

「ところで、銀狼の分は、いいの?」


「あ゛あ゛?銀狼?センサー役としては必要だ。だが、あいつは硫酸源から遠いところに居てもらう。だから必要ねぇよ。」


そう言いながら、手を振り、倉庫の真下で特訓を見学していた銀狼に声をかける。
銀狼は銀の槍を持ったまま、駄々を捏ね始める。


千空は、あーもう、いいわ、といって銀の槍を銀狼から奪い取り、なにやら、黒くなった刃先を袋みたいなもので擦り始める。
すると、銀の刃先が復活し、驚いているクロムにさっさと行くぞー、といって2人は出発していった。


金狼とコハクは特訓に勤しみ、銀狼とルーチェは、特訓の様子を傍で見守っていた。


しばらく無言の時間が続くが、やがてカセキが、ガスマスクを見ながら呟き出した。


「まったく、わしもなんでまたせっせと手伝っちゃってるのか。」


「おかしいよ、千空も、クロムも…」

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