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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第28章 下着✿番外編


結局見つからずに気付けば、11月20日。

エレファントブーメランパンツは隠してあるのだが、肝心のプレゼントが一向に決まらない。

諦めて聞くしかないかな…。


勤務が終わりどこか寄って帰ろうと彼を誘う。


「ん?ええで。どこ行くん?」


「宗四郎って、欲しいものないの?」


「え、君。」


あぁ…何がいいんだろうか。


百貨店で色々見て回るが何も決まらない。


「君が選んだものならなんでも嬉しいから、これや!思うたやつ買うて。」


高くないもんな!と念を押された。


うーんと首を捻りながら辺りを見渡し目についたものがあった。

ここで待っててと急いで買いに行く。


よし、プレゼント買えた〜。


あとスーパーに行っていろいろ材料を買って帰ろう。


日付け変わる少し前、ソファに座る彼に待っててと行って寝室に行く。


明日、2人共非番にしてもらえたので、いっぱい時間がある。


胸の下でリボンを止め前開きになっている下着を履く。

透け透けのベビードールだ。

欲しいものはないのか聞いて、私だと即答されたので少しは喜んでくれるだろうか。


あ、あとアレも持って行こう、履いてもらわないと。
拒まれたらもちろん履かせない。誕生日だから、嫌なことはさせたくない。


さっき買ってきたものを持ってリビングに戻る。


テレビを見ている彼に後ろから抱きついて、目の前に黒い箱を差し出した。


「お誕生日おめでとう。愛してる。」


「びっくりしたやん。ありがとう、僕も愛しとるよ。」


驚いた素振りは見せていなかったけども…。


なんやろ…と箱を受け取って開け始める。


「薔薇?綺麗やね。なんていうやつなん?」


「プリザーブドフラワーだよ。紫はね、誇りって花言葉なんだって。」


ほんまにありがとうと上を向きキスをする。


夜はいっぱい手料理食べてもらうよと微笑むと嬉しそうに彼も笑った。

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