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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第27章 浮気?✿番外編


美影が嫉妬を露わにしている。

可愛ええんやけど、新人虐めんでくれんかなぁ。


泣き出した楠木に近寄り肩を撫でると、今度は美影が泣き出してしまい、好きにすればいいといなくなった。

あかん、あれ相当怒っとるわ。


冷たい態度を取ってるのはわかってる、彼女が寂しがってるのもわかってる。

せやけど、一緒におると抱きたなるんやもん、しゃーないやん。

絶対抱いたら激しくしてしまう。

腹に僕の子がいるのだから、そんなこと出来るわけがない。


楠木を泣き止ませて食堂に送り、急いで家に帰った。

今日は美影と一緒にいよう、一緒に飯作って一緒に食って、一緒に風呂に入って抱き締めて寝る。

いや、飯を作るのは僕がやろう、あの子一人の身体じゃないのにいつも無理をさせてしまっている。


そう思ったのに家中を探しても彼女はいなかった。

帰ったんやなかったん?


すぐに小此木ちゃんや亜白隊長、美影の同期の奴らに連絡したが、みんな知らないと言った。

市川やカフカ、水無瀬や五十嵐に関しては様子が変だったと言う。


はぁ…ほんま僕はあかんなぁ、こないな時に不安にさせてどうすんねん。

楠木とは何もない、付き纏われているが、特に邪険にする必要はないと思っているからそのままにしている。

昨日も夜に呼び出されたかと思ったら、道に迷ったから基地に送ってくれと言われた。

新人だから育成もしなければいけないし、モチベも必要だろうと思っていたが、甘やかし過ぎたようだ。


彼女は四ノ宮と仲が良かったはずだ、急いで有明に向かった。

ほんまに…電話出てくれや。メッセージも返してくれ。


どうやらここにいるようだ、聞いたらいると答えていた。

だが、鳴海隊長と四ノ宮が通してくれない。

美影から話を聞いたのだろう、鳴海隊長はともかく、四ノ宮が許可しないのはそういうことだろう。


「僕らの問題やんか、なんで…。」


応接室で待たされていると、どうやら四ノ宮が許可したらく、ある部屋に案内された。

中に入るとベッドに座って僕から顔を背けている美影がいる。

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