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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第27章 浮気?✿番外編


「宗四郎は…宗四郎は私のだからっ!上官と部下以上の関係にならないで!!宗四郎は私の旦那さんなの、あなたみたいな子に靡くはずない!」


違う、本当はずっと不安なんだ、この子は宗四郎のタイプだから。

私とは全然違う、私は全然彼のタイプなんかじゃない。


すると彼女は突然怯えだし泣き出す。

さっきまであんな強気だったのに。


いきなり怒鳴らないでと酷いこと言わないでと嘆いている。

酷いことなんて言ってない。


突然、屋上の扉が開いて宗四郎が入ってきた。

どうしているの?全部聞いてた?


「泣かんで大丈夫やから…美影は今、不安定なだけやから、な?」


なにそれ…奥さんの私じゃなくてその子を庇うの?


不安定だってわかってるなら、私の心配をしてよ!

無事にこの子を産めるかずっと不安で、些細なことでイライラして泣きたくて…それなのにあなたが隣にいてくれないから辛くて……ずっと待ってたのに、優しくしてくれるの待ってたのに、前みたいに愛してくれない。

こんな時だから支えて欲しいのに、どうしてそれをしてくれないの?


涙が溢れてきて、何もかもどうでもよくなった。


「そう…好きにすればいい。」


泣きながら基地を出て電車に乗る。

歩くのきついのにな…一緒に帰って欲しかったな。


「ママと2人で頑張ろうね。」


お腹を撫でて笑った。

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