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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第27章 浮気?✿番外編


市川くんにあの子を屋上に呼ぶようお願いした。

私だと言うことは伏せてもらう。もし私だとわかれば宗四郎も来るかもしれない。


すぐに屋上に向かい、オレンジに染まる空を眺める。


「副隊長補佐官でしたか、誰か教えてもらえなかったので不安だったんですよ。」


後ろから声をかけられたので振り向くと、先程まで宗四郎に触れていた彼女がいた。


「楠木、だったっけ?」


本当は名前くらい知っている。彼女は楠木美里。


頷いた彼女にまずは当たり障りのない、訓練には慣れたのかと話しかける。


「宗四郎と仲がいいみたいね。彼の訓練ってきついでしょ?私も去年は死ぬかと思った…。」


「副隊長に近付くなって言いたいんですよね?でも無理ですよ、副隊長なんですから。このまま甘えさせてもらいますね。」


ず、図太い…さすが、彼が好きになる子だ。

宗四郎が好きになる子は気が強い子が多かったと思う。


「やだ…やめて…。」


「え?なんですか?聞こえないのではっきり言ってもらっていいですか?」


仮にも先輩で上官なんだが…なんて態度なんだ。


なんで私が…奥さんである私がこんな惨めに思わなきゃいけないんだろう。

彼に近付かないで欲しい、私の旦那さんを取らないで欲しい。

子供だってそろそろ産まれるのに…。

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