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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第26章 妊娠✿番外編


椅子に座るよう促すと机の上を片付けてくれたので、そこにお弁当を広げる。


「やばい、ほんまに美味そう…ありがとう、大好きや。」


少し立ち上がって机に手をつき、唇を重ねてくる。

唇を離して見つめてくるので、ふふっと笑いながら今度は私から口付けた。


結局イチャイチャしてるや…。


食べてと微笑んで箸を差し出す。


「あー…。」


「え…もう……卵でいい?…あーん。」


口を開けて待つ彼に卵を食べさせた。

美味いと笑う彼に、今度こそ箸を持たせた。


「良恵に食わせてもらいたかったんに…。」


しょぼんと眉を下げる彼に思わず笑ってしまう。


「甘えんぼ…。」


「君より甘えん坊あらへん。」


宗四郎も相当だと思うけど…。


こっち来てと言うので、机の横を回り込んで行くとこっちと私を膝の上に横向きに座らせる。

食べにくくないの?と聞くと、食べさしてと箸を持たされる。

いや、私もこれじゃ食べさせにくいんだが…。


しょうがないなあと言いながら弁当箱を抱えて食べさせる。


その時ノックが鳴って彼は招き入れてしまう。

腰に回された手は離されることはない。


「っ!…ご夫婦で仲がよろしいことで…。」


「あはは、小此木さん、お疲れ様です…。」


小此木さんは何かの資料を机の上に置きながら話し始める。

宗四郎はそれを聞きながら、あ…と口を開けるので、仕方なく口に運んでやる。


小此木さんは話し終えると失礼しますと言っていなくなった。

どうやら、私たちのイチャイチャは見慣れたようだ…。

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