第25章 とある一週間✿番外編
「やだ、やだ…つらい、イきたい…。」
自分の身体に何が起こっているのかわからなくて、怖くなって涙が零れる。
首を捻って市川くんの胸に頬を擦り付けた。
「ちょ、先輩っ…誰か、先輩の腰押さえてください、やばいです…。」
みんな顔を逸らした。
たぶん、宗四郎さんのことがあるから、出来るだけ私に触れたくないのだろう。
ハクアちゃんが私の腰を押さえてくれた。
「うっ、うぅ…宗四郎さん、助けてぇ…。」
無意識に彼の名前を呼んでしまう。
呼んだって意味なんてないのに…。
宗四郎さん、宗四郎さんと呟きながら、市川くんの胸に縋った。
「なんや、どしたん?花村は……っ!?…なにしてるん?」
市川くんが私ごと振り返ったので、ハクアちゃんの手が外れて腰が自由になり、眉間に皺を寄せた大好きな人を確認して、私を押さえた市川くんを振り払い、その胸に飛び込んだ。
「助けてください…はっ、んっ…身体っ、おかしっ…!」
疼くソコが彼の股間にあたるように腰を振ると、彼はキコルちゃんたちにいきなりこうなったのか確認し、医療棟へ連れていくと、私の太腿に手をかけそのまま持ち上げた。
腕と足を彼に絡みつけて、肩に顔を埋める。
はぁはぁと荒い息をしながら涙が止まらなかった。
「そ、しろさっ…そうしろ、さんっ…くるしい…うぅ…。」
「大丈夫やから、そんな泣かんでええ。」
お尻の下に片手を移動させ、もう片方の手で頭を撫でてくれる。
すごく優しい声…。
今日ずっと、こんな声を聞きたかった。