• テキストサイズ

あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第25章 とある一週間✿番外編


「やだ、やだ…つらい、イきたい…。」


自分の身体に何が起こっているのかわからなくて、怖くなって涙が零れる。

首を捻って市川くんの胸に頬を擦り付けた。


「ちょ、先輩っ…誰か、先輩の腰押さえてください、やばいです…。」


みんな顔を逸らした。
たぶん、宗四郎さんのことがあるから、出来るだけ私に触れたくないのだろう。

ハクアちゃんが私の腰を押さえてくれた。


「うっ、うぅ…宗四郎さん、助けてぇ…。」


無意識に彼の名前を呼んでしまう。
呼んだって意味なんてないのに…。

宗四郎さん、宗四郎さんと呟きながら、市川くんの胸に縋った。


「なんや、どしたん?花村は……っ!?…なにしてるん?」


市川くんが私ごと振り返ったので、ハクアちゃんの手が外れて腰が自由になり、眉間に皺を寄せた大好きな人を確認して、私を押さえた市川くんを振り払い、その胸に飛び込んだ。


「助けてください…はっ、んっ…身体っ、おかしっ…!」


疼くソコが彼の股間にあたるように腰を振ると、彼はキコルちゃんたちにいきなりこうなったのか確認し、医療棟へ連れていくと、私の太腿に手をかけそのまま持ち上げた。

腕と足を彼に絡みつけて、肩に顔を埋める。


はぁはぁと荒い息をしながら涙が止まらなかった。


「そ、しろさっ…そうしろ、さんっ…くるしい…うぅ…。」


「大丈夫やから、そんな泣かんでええ。」


お尻の下に片手を移動させ、もう片方の手で頭を撫でてくれる。


すごく優しい声…。

今日ずっと、こんな声を聞きたかった。

/ 591ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp