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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第24章 保科の休日✿番外編


子供たちと一緒に展示で遊んでいると、1人の男の子にお姉さん可愛い好き!と言われてしまった。

可愛すぎて発狂しそう。

しかもなんでそんな髪型してるのー!

オカッパには弱いんだよ、私…。


つい、ありがとうと言って抱きしめてしまった。


そうしていると他の子たちが来て、遊ぼーと手を引かれる。

天国か。

もし宗四郎さんとの子供が出来るとしたら…絶対2人以上がいいな。


そんな気が早すぎることを考えながら子供たちに展示の遊び方を教えながら遊んでいた。


チラッと宗四郎さんを見ると市川くんと話していて、日比野先輩に、と先程買った胃腸漢方薬を渡している。

目が合い、呼ばれている気がして、子供たちに断ってから彼の元へ駆け寄る。


「しかしまあ、盛況で何よりですわ。これで防衛隊の仕事を知ってもらえて僕らもお得やし、未来の隊員がこの中から生まれるかもですからね。」


「あぁ…だが、最も理想とすべきは、彼らが大人になる頃、防衛隊が必要でなくなっていることなのだがなぁ。」


「えぇ、その未来の為、あなたの後輩一同は戦っています。」


副館長と話し始めた彼の少し後ろに行くとそういえば…と指を絡めて手を握られ、また彼は話し出す。


「この子はこういうことですから。」


繋いだ手を掲げて副館長に見せる。


「まっ!?えっ…え?」


恋人だと思われてしまうのでは…。


「やはりそうか…ならお前たちは安心だな。そう簡単に殉職はしないだろう。」


副館長のその言葉に驚いたが、すぐに頷くことが出来た。


「はい。彼を残していなくなったりはしませんし、彼を簡単に死なせることはしません。隣で戦う為に私は日々努力しています。」


100年早いわぁと髪をぐちゃぐちゃにして撫でられてしまったが、今は許してあげよう。

例え恋人でなくとも、気持ちは誰にも負けない。
愛されている自覚もある、それなら私はただそれに応え、いつまでも愛し続けよう。

彼の隣で、彼によく似た刀を振りながら、彼と同じ技を持って、その未来を手繰り寄せる。

未来の笑顔の為…。

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