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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第24章 保科の休日✿番外編


手を繋いでみんなのところに行く彼に引かれながらボーッと考えていると、古橋くんがいきなり泣き出して驚き現実に引き戻される。


「なんであんなことしたんすか!?俺、悔しいっすよ!!」


「やれやれ、見られたらしゃーない……君らにも協力してもらうしかないなぁ。」


もしかしてみんな、なんか変な勘違いしてる?

いや、私もよく知らないけど…。

だからって宗四郎さんも宗四郎さんで…揶揄ってます?


「そんな…見損ないましたよ。こんなこと、もうやめてください!!」


「っ!」


その時、手を繋いでいる宗四郎さんに衝撃が走り何かと思い見てみると、後ろから園児が抱きついていた。


「ひゃ!?宗四郎さん!!」


「え、なに?僕なんもしてへんよ?」


お尻を撫でられ、てっきりまた宗四郎さんかと思ったら、園児だった。


園児たちが群がり、宗四郎さんに抱きついたり古橋くんに抱きついたりしている子がいる。

何故か私はお尻撫でられたが…。

女の子はよくわかっているようで…みんながかっこいいと言う中、私は可愛いと思うと言っている子がいる。

そうですよ、宗四郎さんは可愛いんです。そしてかっこいいんです。


「あっ!あかんで、このお姉さんは僕のやから、そういうとこは触ったらあかん。」


ぼ、僕の!?
子供にまで何を言っているんだ…。


少し屈んで頭を撫でるとその子はそういうとこって?と宗四郎さんに問いかけている。


「お尻とかやな。」


じゃあここは?と小さい手を胸にあててきた。

いや待って?子供ってこんなことするっけ?

まあ子供だから別にいいんだけども。


「おっぱいもあかんよー?お姉さんのおっぱいは僕のやから。ちゅーか、このお姉さんは全部僕のやから、な?」


「子供ですよ?」


っさい…と呟いて顔を背けた彼の耳は赤く染まっていた。

もしかして、嫉妬してるの?子供に?

ほら、やっぱり…。


「可愛い。」


「……君、覚えとき。」


私に目線を向けた彼は不敵に笑った。

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