• テキストサイズ

あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第24章 保科の休日✿番外編


「そろそろ機嫌治ったか?」


そんな態度は見せないようにしていたのが、気付いていたのか。


赤信号で止まると手を取られ、絡めて握った手の甲にキスをされた。


「はよ治して。笑うた可愛ええ顔見せて。」


私、笑ってなかっただろうか?後ろでこっそり悶えてはいたが…。


駐車場で車を止めエンジンも止めると、笑うてと両頬を摘まれ引っ張られる。


「君が笑ってくれへんかったら、僕が楽しないんやけど。」


どうしたら機嫌治るんと見つめてくるが、あなたはその答えを知っているでしょう?


眉を下げていた彼は突然不敵な笑みを浮かべた。


「ほんなら…これで治るやろ!」


ジャージのファスナーを下げてスーツの上から脇腹を擽られ、身体を捻りながら敏感な私は笑って耐えるしか出来ない。


「んふふっ、ははっ!もう、ひひっ…治ったから!やめっ、あはははっ!」


「ほんまに治ったんか?ん?まだまだ足りひんやろ、もっと笑うて。」


無理無理〜と訴えてもなかなかやめてくれない。

涙を流し始めると手は離され、シートベルトが外れる。


この時、車が相当揺れていたらしく、見ていた同期たちはとんでもない勘違いをしていたようだ。

/ 591ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp