• テキストサイズ

あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第24章 保科の休日✿番外編


「あ…。」


「ん?どっか寄りたいとこでもあった?」


キコルちゃんたちを見付けたので首を振りながら指差す。

すると彼は路肩に車を止め、キコルちゃんたちに声をかける。

あかりちゃんとハクアちゃんが一緒だ。


どうやらランチを予約しているのだが、タクシーも捕まらず遅れそうなようだ。


「ほーん、送るで?」


彼女たちは驚き申し訳ないですよと言うが、宗四郎さんはええよ乗り乗りーと乗せる気満々のようだ。

別にいいのだが…。


「じゃあ私は降りるので、後で連絡ください。」


5人は乗れない…。


「かっこええ宗四郎さんから連絡来るの待っとってなぁ〜。」


まだ言ってる…車から降りて3人を乗せ見送った。


キコルちゃんたちが言っていたお店の方向にどのくらいか歩いていると連絡が来る。

来るなとか言ってたのにちゃんと待っててくれるんだ。


急いで教えられた場所に向かうと、宗四郎さんと出雲くんと神楽木くんがいた。

遠くなくてよかったよ…。

まあでも、遠かったら迎えに来てくれそうだけど。


「ひっあっ!」


駆け寄ると腰を引き寄せられバランスを崩し、思いっきり寄りかかってしまった。


「三浦はどうしてここに?非番じゃなかったよな?」


「え?あー…最初は隊長の任務のつもりで来てたんだけど、いつの間にか楽しんでる…。」


楽しいのは楽しい、でも宗四郎さんが酷いことばっか言うから、なんだか憂鬱…。


「まあ僕と一緒やから、楽しいのはしゃーないやん?」


なんだか今日はおかしい、機嫌がいい、というわけではないだろう。

/ 591ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp