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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第24章 保科の休日✿番外編


車に戻りメロンのソフトクリームを食べていると、交換やとカマンベールのソフトクリームを差し出される。

ダメだ…キスまでしてるのに恥ずかしい…。


だがそれを言うと揶揄われるに違いないので、表には出さずに彼が舐めたソフトクリームを舐めた。


「僕、こっちの方が好きかもしれん。美影は?」


「どっちも美味しいです!」


正直、カマンベールの方はあまり味がしない。
緊張しすぎて…。


メロンの方を食べてていいですよと言いながら、ソフトクリームを舐めていると、じっと見つめられていることに気付き、彼を見て首を傾げた。


「僕のとどっちが美味いん?」


え、今どっちもと答えたが…?

どっちも?と首を傾げると、意地悪な笑みに変わっていく。


「僕のって…ちんこのことなんやけど。」


驚いてソフトクリームに突っ込んでしまった。

鼻にめっちゃついて…というか笑い過ぎでは?


慌てているとどっち?とまた聞かれたので、なんて答えていいかわからなくなる。


え、え…と吃っていたら、鼻についたソフトクリームを舐められて、一気に顔に熱が集まった。


「どっちなん?はよ答えて。」


耳元で低く囁かれて最中の彼を思い出し、下腹部がきゅんと疼いてしまう。

これ答えるまで終わらないやつ…。


「ふ…副隊長のです!」


「ふっ、ははっ!あはははっ!そうか、僕のか!正直やねぇ…やけど、副隊長やのうて宗四郎さん言うて。」


笑いながら離れて行った彼は、私を見つめて名前を呼ばれるのを待っている。


今までは勤務中だからと思っていたが、非番にするつもりだったと亜白隊長に言われたので、もういいだろう。


名前を呼べば満足気に微笑んでソフトクリームを食べ切った。

あ、私も早く食べなきゃ。


急いで食べ終わるとまたジャージのファスナーを下ろされて、下ろし切らずにジャージの中に手を入れると、スーツの上から胸を揉んでくる。

慌ててこんなところでやめてと止めるが、やめる気はないようだ。


「なぁ美影、気付いとる?……市川と古橋、ずっとついてきてんねんで。こないなことしとるのも、見られてるかもしれへんなぁ?」


「えっ?嘘…だ、ダメですっ、もうやめてください…。」


彼は笑い、手を抜いてファスナーを戻し運転し始めた。

次はどこに行くんだろう。

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