第24章 保科の休日✿番外編
車に戻りメロンのソフトクリームを食べていると、交換やとカマンベールのソフトクリームを差し出される。
ダメだ…キスまでしてるのに恥ずかしい…。
だがそれを言うと揶揄われるに違いないので、表には出さずに彼が舐めたソフトクリームを舐めた。
「僕、こっちの方が好きかもしれん。美影は?」
「どっちも美味しいです!」
正直、カマンベールの方はあまり味がしない。
緊張しすぎて…。
メロンの方を食べてていいですよと言いながら、ソフトクリームを舐めていると、じっと見つめられていることに気付き、彼を見て首を傾げた。
「僕のとどっちが美味いん?」
え、今どっちもと答えたが…?
どっちも?と首を傾げると、意地悪な笑みに変わっていく。
「僕のって…ちんこのことなんやけど。」
驚いてソフトクリームに突っ込んでしまった。
鼻にめっちゃついて…というか笑い過ぎでは?
慌てているとどっち?とまた聞かれたので、なんて答えていいかわからなくなる。
え、え…と吃っていたら、鼻についたソフトクリームを舐められて、一気に顔に熱が集まった。
「どっちなん?はよ答えて。」
耳元で低く囁かれて最中の彼を思い出し、下腹部がきゅんと疼いてしまう。
これ答えるまで終わらないやつ…。
「ふ…副隊長のです!」
「ふっ、ははっ!あはははっ!そうか、僕のか!正直やねぇ…やけど、副隊長やのうて宗四郎さん言うて。」
笑いながら離れて行った彼は、私を見つめて名前を呼ばれるのを待っている。
今までは勤務中だからと思っていたが、非番にするつもりだったと亜白隊長に言われたので、もういいだろう。
名前を呼べば満足気に微笑んでソフトクリームを食べ切った。
あ、私も早く食べなきゃ。
急いで食べ終わるとまたジャージのファスナーを下ろされて、下ろし切らずにジャージの中に手を入れると、スーツの上から胸を揉んでくる。
慌ててこんなところでやめてと止めるが、やめる気はないようだ。
「なぁ美影、気付いとる?……市川と古橋、ずっとついてきてんねんで。こないなことしとるのも、見られてるかもしれへんなぁ?」
「えっ?嘘…だ、ダメですっ、もうやめてください…。」
彼は笑い、手を抜いてファスナーを戻し運転し始めた。
次はどこに行くんだろう。