第24章 保科の休日✿番外編
「任務完了です、亜白隊長。数量限定の極上スルメ、我、確保せりですわ。……ん?三浦ですか?ええですよ。」
ん?私?突然私の名前が出たことに驚いていると、スルメを袋に戻した彼はスマホを差し出してくる。
ソフトクリーム1つと交換してスマホを受け取り、三浦ですと声をかけた。
「三浦、今日はそのまま保科といていいぞ。実はお前も今日は非番にしようと思っていたのだが、保科が一緒に行くと言わなそうだったのでな。」
保科を休ませてやってくれと頼まれてしまった。
「了!」
やはり宗四郎さんは非番でもあまり休まないんだろうか、亜白隊長にまで気を遣われている。
いや、亜白隊長だからこそだろう。
だがまだ行くところがあるはずだから付き合ってやってくれと言われ通話は切れた。
スマホを返そうと差し出したがポケットに入れてくれと言われたので、どこのポケット?となったがとりあえずズボンのポケットに入れておいた。
さすがにドキドキしてしまった…こんなとこで…。
「さて、気乗りはせぇへんけど…行くか。」
「ん?」
何か呟いた気がして聞き返したがなんでもないと言われてしまった。