第24章 保科の休日✿番外編
中に入り、頼まれた物の売り場を探す。
「美影ちゃうやろ?僕らはこうやん?」
繋いでいた手は指が絡まりぎゅっと握られる。
恋人ではないんですが…等と思ったりしたが、ただただ嬉しかった。
案内を見た彼はこっちやと手を引いていく。
なんとか亜白隊長に頼まれた物は買えた。
この北海道物産展で買えるスルメ。
亜白隊長ってスルメ好きなんだ…意外過ぎてむしろ可愛い。
その後は珈琲牛乳や胃腸薬を買って、何か欲しい物はあるのかと聞かれた為、軽く辺りを見渡す。
ソフトクリームが目に入り食べたくなったが、さすがにダメだろうと思い、また見渡した。
「あれ食いたいんやろ。ええよ、一緒に食お。」
ソフトクリームを見たのは一瞬だったのに彼にはバレたようで、ソフトクリームのお店を見ながらそう言われた。
お店まで来るとどれがええの?と聞かれたのでメニューを見て、カマンベールチーズにするかメロンにするか迷ってしまう。
「何で迷うてるん?」
正直にカマンベールかメロンと答えた。
頭を撫でた彼は両方買おかと注文して、財布を取り出す。
後で返そうと思い値段を見ておいた。
ソフトクリームを受け取り、2つ共持っていて欲しいと言われ持っていると、宗四郎さんはスマホを肩に挟み連絡を取りながら買った物を見る。