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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第24章 保科の休日✿番外編


行かんと…と二の腕あたりの服を引っ張ってくる。

確かに早く行かないと隊長に頼まれた物が買えなくなってしまう。


でも一緒に行きたくなくなってしまい、一人で行って来てくださいと言ってしまった。


「なんで?任務なんやろ?来てや…ほんまにごめんて、嫌いやないから…行こ?」


「じゃあ…なんなんですか…。」


「それは…待っとってって言ったやん?機嫌治して…。」


他の人のとこ行っても知りませんよと行く気もないのにそんなことを言って彼を困らせる。


一番上まで上げていたファスナーをいきなり下ろされて、首に吸いつかれた。

下にスーツを着ているから、結構高い位置に痕を残されたようだ。


「行ったらあかんよ?僕のもんって印つけといたから。」


可愛い、かっこいい…死んじゃう…。

目を開いた状態で眉を下げて見つめられる。


思わず、好きぃ〜と呟いて昇天してまった。


「ははっ、行こ。」


でもまだ怒ってるもんと車から降りた彼には続かずそのまま座っていると、助手席のドアを開けられて私の前に身を乗り出した彼はシートベルトを外す。

近過ぎる彼にドキドキしながら、私は仕事中だということを思い出し、嫌いと言われた辛さに蓋をした。


「すみませんでした、行きましょう!」


「え……なんなん急に…さっきまでのはなんだったん?」


手を引いて建物の中に入っていく。

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