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あの日あなたに恋をした【怪獣8号:保科宗四郎】

第24章 保科の休日✿番外編


お腹が空いたので早く食堂に行こうと急に冷静になり、訓練で汚れたジャージを着替える為、一度寮に戻ろうと廊下を歩く。


「美影?こないなとこでなにしてるん?」


背後から声をかけられて振り向くと宗四郎さんがいたので、駆け寄って敬礼で挨拶をした。

振り向く前に声で宗四郎さんなのはわかっていた。


「ちょっと隊長に呼ばれてたので…副隊長は?」


「ん?飯でも食いに行こ思てな。君のこと呼びに行こう思てたん。」


今は副隊長やないやろと軽く睨まれたので、慌てて宗四郎さんと呼び直した。


それより、ご飯食べる為だけに私を呼び来てくれたんだ…嬉しい。


「着替え持って僕んとこ来ぃ?」


ん?なんで着替えを持って?僕んとこって副隊長室?

首を傾げるとはよしぃと少し怒られてしまったので、急いで寮に戻った。


着替えを持って急いで副隊長室へ行くと、なんでそんな服を持って来たのだと呆れられた。

え…これだとダメなの?いつもこんな服着てるのに…。

Tシャツにジャージの替えのズボン…。


「飯食いに行こ言うたやん。デートやで!」


「え……えっ!!ちょ、ちょっと待っててください!すぐ別の服持って来ます!」


まさかデートだとは思わなかった。

普通に食堂に行くものだと…。


というか、付き合ってないのにデートって…まああるか。


笑った彼を見て急いでまた寮に戻る。

今度は可愛い服と新しい下着を持ってきた。

普通に少し可愛いなくらいの下着なので、宗四郎さんにとってはどうでもいいかもしれないが…。


少し期待している、この下着を見られることを。


おいでと手を引かれ奥の部屋に入ると、そのままシャワー室があるところへ向かう。


「先に浴びとって。僕ちょっとやることあるから。」


一緒じゃないのかと少し寂しくなってしまった。

いや、一緒だとしても恥ずかしいのだが…それ以上のことを期待してるのに。


仕方ない、忙しいのだろう。それでも私とご飯を食べに行くと言ってくれているのだ、この少しの寂しさくらい我慢しないと。

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